ToRとMajaのコラボ、アジアの英語圏マーケットに「完全にマッチ」

タイとフィリピンの音楽業界は、ToR+ SaksitとMaja Salvadorとの文化の垣根を越えたコラボをめぐって衝突しています。

シンガー・ソングライターでピアニストのToR——フェイバリット・アーティスト・オブ・タイランドを数回受賞——は、英語歌詞のバラッドFalling Into You(君にぞっこん)という曲で、ワイルドフラワーのリードスター(ダンス&ミュージックの世界で活躍の場を広げ、多彩な肩書を持つ)とデュエットしました。

この「夢の共演」は、BEC-TERO Music ThailandがIvory Musicと共同で企画したものです。Ivory Musicは、Majaのミュージックレーベルで、彼女はパタヤの南にできた最新設備のカルマ・スタジオでFalling Into Youを収録するためにバンコクに降り立ちました。この新曲は、Vanness Wu、Cyndi Wangらアジアのポップスターとタッグを組んできた台湾のプロデューサー兼コンポーザーVictor Lauが作曲しました。

Majaにとって、同じアジアのアーティストとコラボしたのは今回が初めてですし、ToRにとっても、自ら共作した英語歌詞の曲を収録した初めての経験です。

報道によると、Falling Into Youは、Majaの官能的で感情的な表現に加えて、タイのポップスターがつまびくピアノ演奏の妙技と心に沁みるボーカルが際立っているとのことです。

両アーティストの音楽ファンのもとへは、バレンタイン・シーズンに合わせてグローバル・リリースされる2018年2月にこの曲が届けられるでしょう。

33歳のToR(本名Saksit Vejsupaporn)は、ヒットチャートをにぎわすタイの歌手たちにピアニストとして紹介された2003年以来、タイの音楽業界で活躍しています。2007年にソロ活動をスタートさせ、ピアノ演奏だけでなく、自ら歌ったアルバムLiving in C Majorは、タイの音楽チャートで第1位に上りつめました。

去る9月、ToRはシンガポールで開催されたイベントMusic Mattersで、第1回のArtist That Matters 2017 Awardを受賞しました。Majaとのデュエット以外にも、ToRは最近、Waiting For Loveという(北京語で歌われた)曲で、ソニー・ミュージック・チャイナのJoshua Jinと共演しています。この曲は、中国、香港、台湾、シンガポール、マレーシアでリリースされました。

ToRは最近、Majaとの写真撮影のためマニラを訪れていました。その滞在中、彼はSTARとのe-mailインタビューも受けています。以下がその一問一答です。

今回のコラボについてお話をおきかせください。どういう経緯だったのでしょうか?

「Falling Into Youは、2016年にイギリスの作曲家2人と共同で書いた曲でした。とても素敵なデュエット曲だということは分かっていましたが、デュエットするいい相手が見つかりませんでした。なにせ英語の曲ですから。2017年初め、私の所属レーベルBEC-TEROが教えてくれたのですが、この曲をたいそう気に入っているフィリピン人アーティストがいて、この曲で私と共演したがっているというのです。それが最初でした。」

フィリピン人アーティストと初めて共演してみて、どういうお気持ちですか?

「英語の曲ですから、[英語圏]マーケットに完全にマッチするなと思いました。それに、この曲は、どんなに二人が離れ離れになっていても、互いに愛し合っていられることを歌っています。フィリピンについてお話しすれば、私は彼ら(フィリピン人)にとても親近感を抱いています。なぜなら、小学生から高校生まで、私を教えてくれた先生はみんなフィリピン出身でした。私の最初のバスケットボールの監督も、英語の先生も、聖歌隊の先生も、みんなフィリピン出身でした。そういう次第で、私はある意味、フィリピン人との縁を感じています。ですから、私はきっと素晴らしいコラボになると確信していました。」

「Majaはとても素敵なひとです。もちろん、彼女は美しい。ですが、世の中には、しじゅう「美しく」見られるように気を使ってばかりいる有名な女優さんが大勢いらっしゃるでしょう? 個人的には、そのせいで魅力が削がれているような気がします。ところが、Majaは違います。彼女は自然体です。話すときも、ジョークを言うときも、笑うときも、しっかりと地に足がついています。それが、私にとって美とは何かということの定義なんです。つまり、自然体ということです。」

このペアで何を実現したいとお考えですか?

「タイとフィリピンのマーケットのあいだで音楽カルチャーが交流するということは、Majaにとっても、私にとっても、素晴らしい機会になります。アジアのマーケットには、ロマンティックな愛のバラッドが広まる余地がまだたくさんあると思います。さらに、Falling Into Youを聴いてくださった方が、愛する人のためにこれを歌ってみたいという気持ちになってほしい。みなさんに幸せが訪れてほしいのです。」

Majaとの共演以前に、フィリピンの音楽やアーティストについて何かご存知でしたか?

「正直に申しますと、フィリピンのミュージックシーンについては、あまり知りませんでした。ただし、多くのフィリピン人のみなさんが音楽に造詣が深いことは存じております。歌が歌えないフィリピン人に出会ったことは一度もありません。それは、あなた方の文化が持つ偉大さなのだと思います。」

Falling Into Youを共作されて、何かインスピレーションが得られましたか?

「私がインスピレートされたのは、遠距離恋愛についてでした。私たちは誰しもその人生において、それぞれ責任を負っていると思うんです。いくら離れていても、自分を待ってくれている(あるいは愛してくれている)誰かがいるんだと分かっていることは、なんて素晴らしい感情なんでしょう。」

あなたの経歴を拝見していて気づいたのですが、あなたは2003年から15年近くプロのアーティストでいらっしゃいますよね。これまでの音楽経験をどのように総括されますか?

「今日やっていることができているってことは、なんて自分は恵まれているのかと思います。ここ数年はタイ国外にも活動の場を広げることができました。中国マーケットとか、まもなくフィリピンのマーケットにも。私の人生は、すべて音楽です。音楽によって周りの人びとが幸せとインスピレーションに満たされることを祈っております。」

あなたの音楽は、かりに「進化」という言葉を使ってよろしければ、スタートした頃からどれくらい進化してきたとお考えですか? それから、タイのトップ・ミュージック・スターのお一人として、時とともに変化する聴き手の音楽的嗜好に敏感であるために何かやられておられますか?

「私にとって、音楽は日記のようなものです。人間は、日記をつけるとか、絵を描くとか、写真を撮るとか、音楽を作るといった形で、記憶や歴史を記録しようとしてきましたよね? 今日書いた曲は、自分がどう感じ、自分が何者であり、今日何に熱中したのかを反映しています。私がやらなければならないことは、私の人生を生きること、音楽に磨きをかけることだと思うんです。新たなインスピレーションを見つけること、新たな課題を自らに課すことも、私がやりたいことです。」

これから先数カ月、私たちはあなたに何を期待してよろしいでしょうか?(たとえば、フィリピンやその他のASEANの国のアーティストとのコラボとか…)

「現在、次のアルバムに向けて新曲を書き始めています。たぶん次は、タイや中国など他のアジアのマーケットでリリースすることになるでしょう。ですが、フィリピンをもっと訪れることができればと思いますし、この国でコンサートを開きたいとも考えています。」

最後に、フィリピンの音楽ファンに何かメッセージをいただけますか?

「みなさんがこの曲を愛してくださることを望んでいます。私たちの人生の大部分は、愛からなっています。誰かを愛することができるってことは、とても心に残る経験だと思います。どうかその経験を、あなたが愛する人と分かち合ってください。」

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