アート・ステージ・シンガポール2018、注目はタイの芸術家

アート・ステージ・シンガポール2018は、規模を4分の1ほど縮小して開催され、出展するギャラリーは100軒を下回る予定です。開催責任者のロレンツォ・ルドルフ氏は、市場の不振をその理由に挙げています。

ART STAGE Singapore 2018
https://www.artweek.sg/events/art-stage-singapore-2018

過去7年連続で開催されているこの催しに参加するギャラリーは、おととしが170軒、去年が131軒と減少傾向にあります。

「市場は不振をきわめ、ここ8年間伸び悩んでいます」とルドルフ氏は報道関係者に語っています。

アート・ステージ・シンガポール2018には、「90〜100軒のギャラリー」が出展する見通しですが、目下交渉中のためギャラリー名は明かせないとのことです。

ルドルフ氏によると、2011年以降アート・ステージ・シンガポールに出展したギャラリーは計500軒を超えていますが、多くは販売不振か、決まった収集家にしか売れないとの理由で、再出展を拒んでいるといいます。

隣国の都市で同様の催しが開かれている影響も考えられます。ルドルフ氏がアート・ステージ・シンガポールの姉妹版として2016年にインドネシアのジャカルタで始めた同様のイベントは盛況だったようです。

アート・ステージ・シンガポール2018は、1月26日から28日まで、マリーナベイ・サンズ・エキスポ&コンベンション・センターで開催されます。長期的な展望を問われたランドルフ氏は、「シンガポールの影響力は今も強く、要はその使い方次第です」と答える一方で、「最大の問題は、シンガポール自身にあります。地元の収集家がここでは買ってくれないのです」とも語っています。

アート・ステージ・シンガポールは、東南アジアの旗艦アートフェアとして2011年に始まりました。その舵取りを任されたのが、スイス人のランドルフ氏です。彼は1990年代半ばにアート・バーゼルのディレクターを務めていました。

アート・ステージ・シンガポールは、毎年恒例のパブリックアート・フェスティバル「シンガポール・アート・ウィーク」の進展に弾みをつけました。シンガポール・アート・ウィークの呼び物は、国立芸術協議会、シンガポール政府観光局、シンガポール経済開発庁が企画するアートウォーク、光のショー、パブリックインスタレーションなどの催しです。

2018年のシンガポール・アート・ウィークは、1月17日から28日までの一週間です。

需要が低迷しているのは、アート・ステージだけではありません。2010年にシンガポールで始まったアフォーダブル・アートフェア(100〜15,000ドルの作品を販売)も同様です。当初は盛況をきわめ、2014年から年2回開催されていましたが、最近の売り上げ不振のため、2018年からは年1回の開催に戻る予定です。出品される作品の75パーセントが7,500ドル以下のお手頃価格だというのにです。

アート・ステージ・シンガポール2018の注目は、タイの芸術家です。タイから10軒のギャラリーが出展し、Natee UtaritやKamin Lertchaiprasertらスター芸術家の作品が展示される予定です。

芸術家同士の意見交換や芸術家の支援を促すアート・ステージは、東南アジアフォーラムの一環として、この地域出身のデザイナーやスタジオを紹介する場となっています。

2018で注目されるデザイナーやスタジオは、シンガポールのDazingfeelsgood、Hans Tan、Kevin Chiam、Tiffany Loy、タイのFabuless Studio、フィリピンのGabby Lichaucoなどです。初開催となるデザイン展示会は、オンライン・アート店The Artlingとのコラボです。

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